━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ No.074 ━ 2018.11.05 ━
さ く ら 中 央 税 理 士 法 人 か ら の お 知 ら せ
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===税務関連トピックス=======================
┏◆ペットと人間のためのよりよい社会の実現に向けて
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皆さん、犬税というものがあるのをご存知ですか?
名前の通り犬税は犬の税金であり、市町村別の一般税に当たります。
導入されている国として代表的なのはドイツ、ほかにオーストラリア、オランダ、
フィンランドなどです。
飼い主は犬が一定の年齢に達すると税務当局への届けが必要となります。
税額は自治体によって異なり、飼育している頭数が増えるほど、市町村の規模が
大きくなるほど高くなっていく仕組みですが、すべての市で徴収しているわけで
はなく、きちんと登録し納税がされているのは全体の4分の1ほど。
そもそも犬税の目的は何かというと、社会で発生した犬に関するトラブルや問題
を解決することです。
・頭数のコントロール、殺処分
数による累進課税により、流行や珍しさなど安易な気持ちで犬を飼い、無責任に
捨てること、むやみやたらに繁殖することを防ぐ。
例)ドイツ ベルリンの税額
1頭目 120ユーロ
2頭目~180ユーロ
※闘犬指定種となるとおよそ3倍
・糞放置対策
糞で汚れた街の清掃費用や、糞始末のためのエチケット袋の街中への配置。
実は日本でも古く遡れば「生類憐みの令」にはじまり、明治時代から戦後にかけ
2,700もの自治体で犬税が存在していました。
最近では大阪府泉佐野市で法定外目的税として、糞放置対策の犬税の導入が検討
されましたが、2014年に断念。
税収よりも徴収コストがかかることが原因だったようです。
ドイツや他国が犬税を続けられる理由はなんでしょうか?
それは日本とのペットに対する意識の違いです。
・レストランや電車など、飼い主とともに犬の移動の自由が認められている。
・動物保護法を西欧の多くの国が制定し、EUでも動物福祉の議論が行われている。
・ペットショップは一般的でなくブリーダーから直接購入、展示販売は身体への
負担などから倫理観に反するとされているetc.
これらがヨーロッパがペット天国といわれる所以でしょう。
現在の日本で、ペットに対するモラルの低下が問題となっているのは言うまでもありません。
私自身猫を飼っていることもあり今回のテーマは非常に興味深く、日本にも再び
この税が導入されることを願っています。
導入にあたり必要なことは、まずヨーロッパのように人と犬が共存できるような
お互いにとって住みやすい環境を構築すること。
また目的税ではなく一般財源である場合、どこに費やされているのかわからない
不透明さをなくし、きちんと動物愛護・糞による汚染対策の目的として使うこと。
また犬だけではなく「ペット税」とし、どんな動物も責任を持って育てる意識を
人々の中へ高めることが必要なのではないかと思いました。
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