個展
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森　いずみ
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この夏、2つの個展に行ってきました。

1つは銀座ギャラリーあづまで開催されていた「河井眞里枝 日本画展」。

日本画と洋画の違いって知っていますか？
私は違いが分からずに観に行きましたが、日本画は「岩絵具」を用いて描く
と作家さんに教えて頂き、家に帰ってから調べてみました。

「岩絵具」には天然の鉱石を砕いて作られたものと、ガラスに金属酸化物
を加えて人工的に作られたものがあり、粒子状の砂のような絵具。
紙や絹などに岩絵具、墨などの天然具材を用いて、膠（にかわ）を接着剤
として描く技法が日本画との事。
膠（にかわ）も聞きなれない言葉。
奥が深いです。

河井さんの日本画はヘビやヤモリなどの爬虫類をモデルにした作品が多い
のが特徴です。リアルなものから今回の個展のポストカードのように可愛
らしいものまで、魅力的な作品がたくさんありました。

鮮やかな赤と金箔が印象的な日本の着物を彷彿させるような作品が1点
あり、その作品が気に入ったのですが、既に売約済でした･･･

2つ目は神楽坂のCROSS OVER（ｶﾌｪｷﾞｬﾗﾘｰ）で開催されている
「ｃｈｉｃｋｅｎ」さんと言う作家の「ｇｒｏｏｖｅ」という個展です。

作家は高校生の男の子。
キャンバスに油絵具で幾重もの色で描かれた「洋画」で
果物、お花、人物などを書いた具象画ではなく、作家さんの内面やイメージ
を表現した抽象画です。

情熱的な色の組み合わせの作品もあれば、しっとりとした印象の作品もあり
色だけでこんなに表情がでるものなのかと感心させられる作品ばかりでした。
作家の方に伺ったところ、作品にその日の感情が表れることも多いとか。
作家さんの感情を想像しながら観てみると更に作品の楽しさが伝わって
きました。
今回の2つの個展に共通しているのは、色の美しさと独創性でした。

もっと勉強して自分なりの絵画鑑賞の楽しさをみつけたいと思った
2日間でした。
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